元フジテレビアナAさんが中居正広氏側の“反論”に胸中告白(右・時事通信フォト)
5月12日、元タレントの中居正広氏(52)の代理人弁護士が出した“反論文書”に注目が集まっている。中居氏は3月末、フジテレビと親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(HD)が設置した第三者委員会の調査報告書の中で「性暴力」があったと認定された。中居氏側はこの認定をめぐって「極めて大きな問題がある」と反論し、中居氏の人権救済のために、関連する証拠の開示を求めている。文書では「『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした」などと主張している。
現役のフジテレビ局員は「局内でもみんな驚いています」と語る。
「昨日は中居さんの“反論”の話で持ち切りでした。第三者委員会の報告書が出てから約1か月後のことだったので、“この期間に何があったのか”と話していました……」(フジ局員)
調査報告書によると、第三者委は、中居氏と元フジテレビアナAさんに双方代理人弁護士を通じ、「守秘義務」を解除することで調査への協力を依頼。Aさん側からは守秘義務の全面解除に応じる回答があった一方で、中居氏側は「守秘義務の範囲内の事項についてはヒアリングに応じない」などと回答したと記されていた。報告書ではヒアリングに応じなかった『態度』も「性暴力」認定の根拠のひとつとしている。
それが一転、今回の中居氏の反論では、「当初守秘義務解除を提案していましたが、第三者委員会から『2人の密室で何が行われたかが直接の調査対象ではない』との回答があったという経緯がありました」としている。中居氏は「守秘義務解除の意思を持っていた」とする内容であり、仮にこの主張が事実であれば、第三者委の報告書に対しても疑いの目が持たれかねない。