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愛知・中3同級生刺殺事件 教育熱心な名家の少年が強烈な殺意を抱くまで

同じ集合写真に写ることも

同じ集合写真に写ることも。向かって後列左から2番めが少年A。前列右端が伊藤柚輝くん

修学旅行から帰って刺身包丁を買った

 だが、伊藤くんを知る同級生や彼の近所に住む人たちは、「いじめをするような子には見えない」「元気があって人気者だが、体も小さく、けんかを好むようなタイプでもない」と話す。伊藤くんは3人兄弟の真ん中で、両親との5人家族だった。

「弟の面倒をよく見ていましたよ。中学で野球部に入った伊藤くんが、家の前で弟と仲よくキャッチボールする姿をよく目にしていました。仲のいい、どこにでもある家族。彼が惨たらしく殺される理由が想像できない」(伊藤くん宅の近隣住民)

 一方のAも、家族に恵まれて育った。地元の名士として知られる祖父のほか、祖母、両親、兄と曾祖母の7人家族。

 犯行現場となった中学校があるのは、平成の大合併(1999年から政府主導で行われた市町村の合併)で、2006年に弥富市に吸収合併された旧・十四山村地域だ。

「Aくんの祖父は、以前は市役所に勤務していて、合併に尽力した人として知られています。公務員時代は市役所の幹部にまで上り詰めました。この辺りでは“地域のまとめ役”であり、“顔”ともいえる存在なんです。自宅もほかの家に比べると大きく、まさに名家と言えます。

 Aくんのお父さんも、もともと行政の関連の仕事をしていて、いまは農業を営んでいるようです」(弥富市役所の関係者)

 祖父と父は厳格で教育熱心。しつけにも厳しかったという。Aは、その家族内でストレスを抱えていた可能性がある。

「兄と比べられることがあったようだし、家と外では違った性格を見せていたのかもしれません。実は事件の数日前、Aは家族との間で何かしらのトラブルがあったようです。犯行との関連は不明なものの、ここ最近、Aの身の回りでは彼が言うところの“不満”や“ストレス”を感じることが多かったようです」(前出・捜査関係者)

 伊藤くんと関係があるトラブルも囁かれている。

「Aくんは友達同士のグループLINEに参加していたのですが、今年の夏前、伊藤くんからメンバーを外されたと周囲に話していました。そこには、Aくんが好意を寄せる女子生徒も参加していたようです。同級生のなかには、Aくんの恋愛に関するトラブルを指摘する声もあります」(十四山中学校の関係者)

 さらに最近、Aにとってもう1つ大きな出来事が起きている。

「3年生は、11月14日から修学旅行に出かけているのですが、ゲーム好きのAは、修学旅行で禁止されているスマホを隠して持参していました。これがほかの生徒に見つかり、先生から指導を受けています。“先生に言いつけられた”と感じたAは、このときのことを“疎外感を感じた”“嫌なことが続いた”と供述しています。刺身包丁をネットで購入したのは、この修学旅行の後。この一件も引き金になった可能性があるとみられています」(前出・捜査関係者)

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