鍋にパックホルダーを取り付け、食材の入ったジッパー付き保存袋をセット。水を入れて本体にセットすればOK。最大調理容量2.3L/外形寸法28.5×31×22.5cm/オープン価格(実勢価格3万3000円前後、編集部調べ)
鍋の素材には蓄熱性の高いホーローを採用した。鉄を使ったホーローは蓄熱性が高く、一度温まると冷めにくいため、煮込み料理をおいしく仕上げてくれるからだ。ただ、重いという欠点もあり、使いやすさを求めて、この点を克服する必要があった。
「通常、ホーロー鍋は3mmほど厚さがあるのですが、おいしさと使いやすさを両立するため、特別に厚さ2mmのホーロー鍋を開発しました。調理家電を開発することはあっても、調理器具を作ることはあまりなかったので苦労しました」(三嶋さん)
そこで役に立ったのが、以前、炊飯ジャーの内釜に南部鉄器を使った際に培われたホーロー加工の技術だったそうだ。
また、ホーロー鍋は、直火に直接かけられるので、本体から取り外し、そのままコンロで温め直したり、調理に使ったりすることもできる。
巣ごもりが続く生活で料理疲れをしている人が多い中、調理というハード面だけでなく、献立というソフト面もカバーしてくれる新しい『自動調理なべ』は注目を集めそうだ。
取材・文/須川奈津江
※女性セブン2021年12月16日号