2008年に第1回を開催した「離島甲子園」はすでに12回を数える。参加チーム数も10から25に増えた。しかし、この2年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっている。
「開催したいのはやまやまですが、離島は高齢者が多く、大きな病院も少ない。一気に感染が広がる危険性もある。慎重にならざるを得ません」(村田氏)
それでも昨秋、菊地が巨人から育成で指名を受けるという一報も届いた。村田氏にとっても、非常に嬉しいニュースとなった。
「開催当初からの目標のひとつはプロ野球選手を輩出することでした。2011年のセンバツ甲子園に佐渡高が出場し、部員の中には『離島甲子園』に出場した選手が多くいました。あの時は、“離島の球児も甲子園に行ける”という思いが高まったし、今回はプロ野球選手の誕生。励みになると思うよ」
村田氏は、「これからも離島甲子園は続けたい。島の子供たちが夢や希望を持ち、交流することで絆が生まれてくる。これからも“夢をあきらめるな”と言い続けるつもりです」と締めくくった。