この2年でリモートワークが普及。今後、自宅のリモート仕事部屋はどうすべきか。
「すでに都内は通常の通勤勤務に戻っている企業がほとんどではないでしょうか。リモートワークに必要な機材をこれから新調する必要はなく、いまあるものですませればいいと思います。
またリモートワーク用に部屋を借りていたり、一部屋余分に使っている場合は、無駄な出費を減らすために解約を考えてもいい。コロナ後の会社の勤務体系が見えてきたときが見極めのタイミングです」(丸山さん)
自宅にリモート仕事部屋を設けた家庭では、「入って来るな!」と命じることで、家族との軋轢が生じることも。巣ごもり生活で家族のストレスが増すことはさまざまな報告が示しており、コロナ明けを機にリモート部屋を解消すると、家族のストレス減少につながるかもしれない。
自宅の感染対策はどうすべきか。医療経済ジャーナリストの室井一辰さんが言う。
「寒いなかで1時間に何度もがまんして窓を開けて換気したり、食事の際のマスク会食やアクリル板の設置をしたりなど、科学的な根拠が乏しい対策が多数登場しました。
今後は、新型コロナ以外の感染症を踏まえ手洗いやうがい、アルコール除菌などごく基本的な感染対策は継続しつつ、日常に戻ればいい」
コロナ禍では外に飲みに行けず「家飲み」をする人が激増した。ビールサーバーやタンブラーなどのグッズがヒットし、Zoom飲みなどオンライン飲み会が流行した。
だが家飲みには「健康上のリスク」がある。
「家飲みは時間の区切りがつかず、酔っぱらっても周りを気にしなくていいのでつい飲みすぎてしまう。コロナ禍で、かえって生活リズムが乱れた、アルコール摂取量が増えた、体重が増えた、生活習慣病を発症した、肝臓の値を悪くしたという人も少なくないはず。
コロナ禍が終わっても家飲みを習慣にするのは避けるべきです。『お酒は外で飲むときだけ』などと改めた方が自制心が働き、かえって飲酒量を減らせる可能性もあります」(室井さん)
ストレスを抱えて家飲みに走るとアルコール依存症になる恐れもあるので要注意だ。
※女性セブン2022年3月10日号