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森田童子さんの評伝本、遺族「許諾を得たなんて嘘」と激怒でお蔵入り騒動

記念すべき森田さんのファーストアルバム『GOODBYE グッドバイ』のジャケット(画像はユニバーサルミュージックジャパンのホームページより)

記念すべき森田さんのファーストアルバム『GOODBYE グッドバイ』のジャケット(画像はユニバーサルミュージックジャパンのホームページより)

 世の中には謎のままにしておいた方がいいこともある。亡くなった人の謎であれば言うまでもない。その“パンドラの箱”を、不作法に開けた人と遺族との間でトラブルが起こっているという。懐かしい女優の名前も聞こえてくるが、どうやら誰もが悲しむ状況で──。

 儚さを感じさせる、つぶやくような歌声。カーリーヘアにサングラス姿という中性的なスタイルで、男性か女性かさえも明確にせず、“謎の歌手”と評された森田童子さん(享年66)。1975年にデビューするも、シングル発売は4枚のみ、たった8年で引退してしまった。当時の映像や写真はほとんど残っていない。

「1993年、ドラマ『高校教師』(TBS系)の主題歌に起用された森田さんの楽曲『ぼくたちの失敗』は、CD売り上げが100万枚に迫り、一世を風靡しました。しかしそれは森田さんが引退してから10年経ってのこと。当時、結婚していて主婦として生きると決めた森田さんは、まったく表に出てきませんでした。

 2018年4月に亡くなり、2か月後には全国的に報じられています。『高校教師』で森田童子を知った人たちは、まさに謎の歌手として認識しているでしょう」(音楽関係者)

 そんな森田さんの生誕70周年となった今年1月、単行本『夜想忌 森田童子大全』(Pヴァイン)が4月1日に発売することが発表された。森田さんの関係者インタビューや寄稿をもとに“真実”が明かされる評伝本だ。

「寄稿した人のなかでも『高校教師』の脚本を担当した野島伸司さん(59才)は、特別な思いがあると思います。高校時代にライブハウスで森田さんの歌を聴いて衝撃を受け、“絶対に自分のドラマで使いたい”という長年の思いを実現したのがこのドラマでしたからね」(芸能関係者)

 主演を務めた桜井幸子(48才)は、2009年に芸能界を引退しているが、13年ぶりの“芸能活動”ということになるのか、寄稿した人物の一覧に桜井の名前が載っている。

「最高視聴率33%をたたき出したこの作品で、桜井さんは一躍人気女優になります。主題歌でドラマを支えた森田さんについていま思うことや当時のエピソードを聞けるのであれば、貴重な本といえるでしょう」(前出・芸能関係者)

 今回の『森田童子大全』よりも先に、謎に包まれた森田さんの正体を明かしたのは、昨年12月、作詞家のなかにし礼さん(享年82)の没後1年に出版された遺作『血の歌』(毎日新聞出版)だった。

「その本のなかで、森田さんがなかにしさんの兄の娘、つまり姪であることが明かされていたんです。そこには血縁関係であることを隠すに至った経緯なども書かれています」(別の芸能関係者)

 その直後に出版されると発表されたのが『森田童子大全』だっただけに、謎に包まれた森田さんの素顔が明かされるのではないかと、ファンの期待は膨らんだ。しかし、2月末に事態は一転する。

「予約注文していましたが、突然“無期限発売延期”のメールが届きました。延期の理由はまったくわかりませんが、タイトルも内容も変わるとのこと。大々的に宣伝していたレコードショップでもいまは予約できません。お蔵入りになってしまうのでしょうか」(60代女性ファン)

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