芸能

みのもんた「朝のライバル」小倉智昭さんへの思いを語る 「共演NGなんて思ったことない」「一度でいいから一緒に飲みたかった」

テレビの“朝の顔”だった(左から小倉智昭さん、みのもんた)

テレビの“朝の顔”だった(左から小倉智昭さん、みのもんた)

 12月9日、アナウンサーでタレントの小倉智昭さん(享年77)が膀胱がんで亡くなった。フジテレビ系情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』で約22年間にわたって総合司会を務めきた小倉さんだが、近年は自身のがん闘病の経験について、講演などで積極的に発信していた。そんな小倉さんの最期についてテレビ局関係者はこう話す。

「2016年に患った膀胱がんが肺や腎臓、腰椎などに転移して、とうとう治療の手立てがなくなった。最後は都内の自宅に帰宅して、奥様と愛犬に看取られて旅立たれたそうです」

 1970年に東京12チャンネル(現・テレビ東京)のアナウンサーとしてキャリアを始めた小倉さん。フリーに転身してからの代表作である『とくダネ!』(1999年放送開始)では、俳優の菊川怜(46)やアナウンサーの中野美奈子(44)らとの軽妙なかけ合いや歯に衣着せぬコメントで人気を博した。

「小倉さんはキャスター、僕はハチャメチャ」

 そんな小倉さんと長年「朝のライバル」だったのが、2005年から2014年まで続いた情報番組『朝ズバッ!』(TBS系)でMCを務めたみのもんた(80)だろう。近年のみのは、小倉さんと同じくテレビの一線から身を引いていたが、同じ世界で鎬を削った盟友の早すぎる死をこう悼む。

「先に逝っちゃうなんて本当に残念だよ。もう少し待ってほしかった。『共演NG』と書かれたこともあるけど、そんなこと思ったこともないよ。ライバルという意識はそりゃ少しはあったけど、小倉さんとは局のロッカールームとかで一緒になったら普通に挨拶して、よく雑談をしていました。

 真面目で正統派の小倉さんは司会というよりキャスター。服装もきちっとして、浮いた噂もなかった。僕はハチャメチャな司会だったし、スタジオにいる時間より飲みに出ている時間の方が長かった(笑)。全然タイプが違ったんじゃないかな」

 現役時代、銀座に通いつめて“夜の帝王”として名を馳せたみのだが、小倉さんに対して心残りがあると語る。

「飲み屋で小倉さんを見かけたことはなかったけど、一度でいいから一緒に飲みに行きたかった。同時代を生きた者として、小倉さんがどこで遊んで、どう息抜きしていたのか聞いてみたかったよ。それが本当に心残りだし、残念で寂しいね」

 テレビが元気だった時代をど真ん中で駆け抜けた小倉さんとみのもんた。2人の丁々発止のやり取りが聞きたかった。

※週刊ポスト2024年12月27日号

関連記事

トピックス

中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
フランクリン・D・ルーズベルト元大統領(写真中央)
【佐藤優氏×片山杜秀氏・知の巨人対談「昭和100年史」】戦後の日米関係を形作った「占領軍による統治」と「安保闘争」を振り返る
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン