タモリが伝えたかったこととは?(写真右は妻、写真は2019年)
「こうしている間も、大勢の人がウクライナで亡くなっているわけですね。というより、殺されているわけですから」
近藤さんが続ける。
「沈黙も言い直しもすべて意図的なものでしょう。タモリさんは、欺瞞的なことが昔から大嫌いな人です。戦争は殺し合いであることを強調したかったのではないでしょうか。彼は新聞を熱心に読みますし、世の中の出来事にも強い関心を持っています。1980年代の初め頃までは、時事ネタをコントにしたり、選挙についてインタビューを受けることもありました。
しかし、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)がスタートした頃から、政治的な発言が少なくなった。毎日放送される番組を、自分の発言で左右してはいけないというプロ意識からでしょう」
今回の演出には、別の意図もあると話す関係者もいる。
「タモリさんは、視聴者は現地の映像やウクライナの人の言葉を聞けば、状況を理解できると考えたのでしょう。報道の力、そして、視聴者の力を信じた結果、沈黙という判断をしたのだと思います」(別のテレビ局関係者)
タモリの狙いは充分に果たされたようだ。
※女性セブン2022年4月7・14日号
タモリ夫妻