芸能

新トレンドは「女性たちが言いたい放題」?今春、3番組がスタートした事情

女性タレントが大集合!

『トークィーンズ』は女性タレントが大集合!(HPより)

 今春、新しい番組がスタートしたが、「多くの女性タレントたちを集めたトーク番組」が3番組も誕生した。こうした番組の特徴と、今増えている理由とは? 時代のニーズとともに、テレビ局側の切実な事情もあるようだ。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 今春の番組改編で、それぞれ3日に『ドーナツトーク』(CBC・TBS系)、6日に『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)、7日に『トークィーンズ』(フジテレビ系)の3番組がスタートしました。

この3番組の共通点は、「たくさんの女性タレントを集めたトーク番組」「『女性たちが言いたい放題』というコンセプト」であること。

 ここ数年、テレビ朝日が田中みな実さんと弘中綾香アナさんの『あざとくて何が悪いの?』、日向坂46・齊藤京子さんとヒコロヒーさんの『キョコロヒー』、3時のヒロイン・福田麻貴さん、Aマッソ・加納さん、ラランド・サーヤさんの『トゲアリトゲナシ』、蛙亭・イワクラさんと吉住さんの『イワクラと吉住の番組』という女性メインのトーク番組を放送していましたが、今春の新番組は他局がそれを拡大させたような印象があるのです。

 3つの番組はそれぞれどんな内容で、なぜ今これほど増えているのでしょうか。

時代のニーズに合わせたコンセプト

 まず各番組の出演者とコンセプトをチェックしてみましょう。

『ドーナツトーク』は、女優の水野美紀さん、アナウンサーの鷲見玲奈さん、芸人のヒコロヒーさん、アーティストのAwesome City Club ・PORINさんという各ジャンルから集めた4人に加えて、オンラインでつないだ一般女性50人が出演。男性ゲスト1人を囲うような形で、「女性たちが思いのままに語り合う令和版・井戸端会議」というコンセプトでグループトークが行われています。

『上田と女が吠える夜』は、MC・上田晋也さん以外のレギュラーを「元気が有り余って吠えたい女性たち」という形であえて決めず、大久保佳代子さん、MEGUMIさん、若槻千夏さん、ファーストサマーウイカさん、平野ノラさん、横澤夏子さんらが週替わりで出演。さらに、モデルやアイドルなど幅広いジャンルの女性タレントを交えて、「世の中のあらゆる出来事や人に文句を言いまくる痛快デトックスバラエティー」というコンセプトで放送されています。

『トークィーンズ』は、指原莉乃さん、いとうあさこさんをMCに据え、アンミカさん、若槻千夏さん、高橋真麻さん、野呂佳代さん、ファーストサマーウイカさん、藤田ニコルさん、池田美優さん、生見愛瑠さん、3時のヒロイン、フワちゃんらバラエティのトーク巧者が週替わりで出演。「女性たちが男性ゲスト1人を質問攻めして丸裸にしていく」というコンセプトでグループトークが進んでいきます。

『上田と女が吠える夜』と『トークィーンズ』の出演者が一部かぶっているのは、よりトークのうまい女性タレントを集めようとした結果に過ぎないでしょう。実際、両番組の出演者たちは、ただ自由に話しているのではなく、「好感度を保ちながら毒を吐く」「笑いを交えてさまざまなものに噛みつく」という高いトーク技術を披露しています。

 また、注目しておきたいのは、両番組の放送枠で3月まで放送されていた『今夜くらべてみました』と『アウト×デラックス』の2番組。どちらも「さまざまな生き方がある」「いろいろな人がいてもいい」という多様性を尊重する当時の風潮を踏まえたコンセプトの番組でした。

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン