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ホームで今も駅弁を売る令和の立ち売り「若い人にとっては新しい文化」

重さ15キロもある木箱を提げ、立ち売りする小南英之さん

重さ15キロもある木箱を提げ、立ち売りする小南英之さん

 今年は鉄道開業150周年。鉄道の旅につきものの駅弁だが、今ではホームで立ち売りをする姿はめっきり減った。それでもなお、今も駅ホームで売る令和の立ち売り駅弁を紹介しよう。

【JR九州 折尾駅(福岡県)】『かしわめし 大』(東筑軒) 850円

『かしわめし 大』(東筑軒) 850円

『かしわめし 大』(東筑軒)

 重さ15キロもある木箱を提げ、踊りながら美声で歌い出す小南英之さん(62)が志願して立ち売りを始めたのは53歳の時。定休の水曜を除いて毎日、大正時代からの名物駅弁「かしわめし」の立ち売りを続けている。

「踊りには一期一会の嬉しさと感謝の気持ちを込めています。立ち売りは駅弁の原点ですが、古いだけでなく、若い人にとっては新しい文化。時代の変化やニーズに対応する新しい立ち売りの姿を模索し続けています」

 立ち売りは9時~16時(13時から1時間休憩を挟む)。通勤・通学者にも「おつかれさまです」と声をかけ、「お気をつけて」と見送る。

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