多肉植物はサボテンやエケベリア、セダムなど種類も多彩で、寄せ植えすると彩り豊かでかわいい。室内でも楽しめ、雑貨とよく合う(写真/竹田薫さん提供)
コロナ禍による巣篭もり生活の影響もあり、人気となっているのが観葉植物や野菜などを育てる“土いじり”だ。100円ショップで手間いらずのキットが発売されるなど、植物栽培が始めやすくなったことで、ハマる人も増えている。また、庭のないマンションやアパートにで楽しめるガーデニングも人気となっているという。
多肉植物やハーブで憩いのお部屋に
小さいサイズで手軽に楽しめる室内ガーデニングにも注目が集まっている。
「ガーデニングには庭が必要と思いがちですが、部屋に小さな鉢植えが1つあるだけで気分が変わります。そんなお部屋ガーデニングには、多肉植物がよく合います」
そうすすめるのは、園芸デザイナーの竹田薫さんだ。
「たとえば、ぽってりした肉厚の葉が魅力の多肉植物なら、水やりも1週間に1度でよく、買ったポットのままでも当分は大丈夫。さまざまな種類をコレクター気分で集めて、寄せ植えや寄せ鉢にして窓辺や玄関まわりを飾るのもかわいいですね」(竹田さん・以下同)
もう1つの竹田さんのおすすめが、ハーブの室内栽培だ。
「ミントやセージ、バジル、タイム、ハッカなど使いやすい品種を植木鉢に入れ、いくつか並べるだけで素敵なキッチンガーデンになります。ハーブの香りは、大脳にもいい刺激になるんです」
土を室内に持ち込みたくない場合は、100円ショップなどでも買えるハイドロボール【*】でハーブを水耕栽培する方法もある。
【*ハイドロボールは、粘土を高温で焼くことで作られるボール状の石で、細かい穴がたくさんあいており水耕栽培に使われる】
「葉先に半透明な部分がある植物が好き」という、竹田さん所有のハオルチア。購入時は植木鉢より小さかった(写真/竹田薫さん提供)
ポットのままでは味気ないが、100円ショップなどで買った鉢やお気に入りの器に入れると気分も上がる