会員誌には知床遊覧船の連絡先、料金などが紹介されていた

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 会員誌は出版社が企画制作しているが、発行元はクレジットカード会社だ。広報部に問い合わせると、担当者は昨年の会員誌8月号に知床遊覧船が掲載されたことを把握していた。

「今回、被害に遭われた方には心からお見舞い、お悔やみ申しあげます」としたうえで、「この記事を見て被害に遭われた方がいるとはまだ耳には入っていませんが、事故後すぐに掲載までの経緯を調査しました」とした。

「掲載されるサービスやホテルは、売り込みを受けたり、掲載に広告費が発生したりするものではなく、読者目線で編集部がリストアップしたものを絞り込んで取材するかたちで誌面を制作しています。掲載する内容は当社でも確認しながら進めておりますが、以後、より一層留意したいと考えています」(同前)

 知床遊覧船は今回の事故に先立って海上保安庁などの点検を受けていたが、とくに指摘がなされていなかったことが分かっている。そうしたなかで紹介に際して運行会社などの実態まで把握することはもちろん難しいわけだが、この男性が語った「これから旅行先や旅程をどう選んだら安心なのか……」という悩みは、多くの人に共通するものだろう。

男性の手元に残っていた会員誌は、北海道の魅力を紹介する特集を組んでいる号だった

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