前出の白井さんは、服装に着目する。
「長袖、長ズボンを着てできるだけ肌を露出しないようにするのはもちろんのことですが、服の色も重要です。蚊は視覚も発達しています。黒や紺など暗色・濃色の服装だと近づいてきやすい。白や黄色などの明色・淡色の服装がおすすめです。また、肌にフィットした服よりも、ダボッとしたシルエットのファッションの方がいい。服と肌の間に空間があれば、服の上から刺されることがなくなります」
蚊取り線香をたき、網戸をしっかり閉め、万全な対策を取っていても、どこからかやってくるのが蚊だ。ひとたび部屋の中に侵入されてしまえば、安息は失われる。そんなときの最後の手段は「手で叩き潰す」こと。実はこの最終手段にコツがあるという。
「蚊は2枚の羽を、進行方向に対して斜め下45度の角度で高速に羽ばたきながら飛んでいます。そのため、上昇・下降は得意ですが、左右への旋回や後退が苦手とされています。
つまり、拍手をするように両手をヨコに動かして叩こうとすると、上下に逃げられやすいのです。蚊の飛び方を逆手にとり、上下に挟むように、タテに叩くと成功率がかなり上がります」(前出・奥村さん)
「ヨコ」じゃなく「タテ」で、快適な夏を過ごしたい。
※女性セブン2022年7月7・14日号