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凶弾に斃れた安倍元首相 行きつけのバー店主が明かした「居酒屋のおやじになる」という夢

宮城県南三陸町を訪れ日本酒を購入した安倍元首相(写真/時事通信フォト)

宮城県南三陸町を訪れ日本酒を購入した安倍元首相。2013年撮影(写真/時事通信フォト)

 安倍晋三元首相が7月8日、奈良県での演説中に凶弾に斃れてから2日。日本中を震撼させた事件の余波はまだ収まりそうにない。殺人容疑で現行犯逮捕された元海上自衛隊員の山上徹也容疑者(41)は「宗教団体のメンバーを狙おうとしたが、難しいと思い、安倍元総理を狙った」と供述しているという。そんな中、安倍氏をよく知る人物が、生前の“意外な素顔”を明かしてくれた。

 永田町からもほど近い、政治家も多く集まるというバーのママが話す。

「あれは、第1次安倍内閣が終わり、一般の議員として安倍さんが活動されていた頃です。奥様の昭恵さんが、カンボジアに行ったり、ご自身の居酒屋『UZU』をオープンされたりと、安倍さんご本人よりも、奥様のほうが話題になっていた頃でしたね。

 プライベートでお酒を飲まれていた安倍さんに、『また総理に返り咲いてくださいよ』なんて軽口を叩いたところ、彼は笑顔で『いや、僕は、いざとなったら居酒屋のおやじにでもなろうかな。それか妻のお店を手伝おうかな』ということをおっしゃったんです。

 もちろん、リップサービスの部分もあるのかもしれませんが、その時はずいぶんとお優しい表情をしていらして、近年の迫力のある雰囲気とは違って見えました。夫婦の穏やかで、かつ強い絆を感じました。政治家を引退した後は、本当に昭恵さんのお店を手伝ったり、『居酒屋のおやじ』になるという夢を持っていたのかもしれません」

 2007年に第1次安倍内閣が退陣した後、安倍氏はその挫折を忘れないために、自らノートに当時の反省や思いを綴ってきたとインタビューで語っていた。その落胆の日々を傍らで支えていたのが昭恵夫人だったのだ。

 現在、安倍氏の遺体は東京・富ヶ谷の自宅へと戻り、一室に安置されているという。傍らには、昭恵夫人がずっと寄り添っているのだという。

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