老化のスピードを早めるとも言われる
【4】栄養指導のあるクリニックに相談を
どうしても甘い物がやめられない場合は、病院に相談するのもひとつの手だ。
「病院の中には栄養指導、栄養相談を積極的に行っているところもあります。自分ひとりでやめられない場合は、相談するのもいいでしょう」
砂糖地獄から抜け出すには正しい食生活は不可欠。砂糖で体にダメージを与えないために、正しい栄養の摂り方を紹介しよう。
抗酸化作用のある食事で体の糖化を防ぐ
砂糖を長年摂りすぎて糖化した体内は、常に活性酸素が発生している状態にある。これを除去するためにも、とりわけ抗酸化作用があるといわれる、次の9つの栄養素をバランスよく摂ることが必要だ。
【1】ビタミンE
内分泌器を正常に保ち、筋肉、末梢血管の成長を促すとともに、糖のダメージによってできる血栓を予防したり、血行を改善する。体内の不飽和脂肪酸の酸化を防止する働きもしている。アボカド、ナッツ類、豆乳、うなぎなどに含まれる。
【2】食物繊維
善玉菌の餌となり、腸内の環境を整える。食物繊維を摂ってから炭水化物を食べると血糖値の上昇が緩やかになり、糖化が抑えられる。野菜全般、穀物類なら玄米や胚芽米、麦に豊富に含まれる。
【3】ビタミンD
カルシウムの吸収を助ける働きがあり、砂糖の摂りすぎでダメージを受けた骨を強くする働きがある。体内では日光を浴びることで生成される。豊富に含まれる食材は鮭、卵、きのこ類全般。
【4】ビタミンB1
糖質のエネルギー変換を助け、皮膚や粘膜の健康維持に役立つ。糖質を栄養源としている脳神経系の働きを正常に保つ。豚肉、そば、ごま、大豆・小豆などの豆類に含まれる。
【5】ビタミンA
目や皮膚の粘膜の保護、抵抗力を強める役割がある。ビタミンAを含む食品にはβカロテンが含まれ、活性酸素を取り除く働きがある。レバー、卵黄、にんじん、ほうれん草などに含まれる。
【6】ビタミンC
活性酸素を除去することでも知られる。ストレスによりビタミンCは消耗するので、意識して摂ることで気持ちの安定にも一役買う。レモンなどのかんきつ類のほか、ブロッコリー、パプリカ、ケールなどにも多く含まれる。