ご結婚の際にお召しになった森さんデザインのドレス（共同通信社）
皇后雅子さま、モナコの故グレース・ケリー公妃、美空ひばりさんら女優・歌手……数多くの著名人に愛されたファッションデザイナー・森英恵さん（享年96）が8月11日、この世を去った。“世界のハナエモリ”として先人なき道をエネルギッシュに切り拓いた。森さんがデザインしたものの中から、雅子さまがお召しなったドレスを紹介する。
雅子さまがご結婚の際にお召しになったドレス「ローブデコルテ」は森さんのデザイン。生地は上皇后美智子さまのローブデコルテにも使われた「明暉瑞鳥錦」が使われ、ジャケットの襟元には大きな花びらがあしらわれた。
ご結婚に伴う宮中饗宴の儀でお召しになった「ローブモンタント」も、手掛けたのは森さんだった。
【プロフィール】
森英恵（もり・はなえ）／島根県・六日市町（現・吉賀町）生まれ。東京女子大学を卒業後、1951年にオーダーメイドの洋装店『ひよしや』を設立し、1965年にはニューヨークで初の海外コレクションに参加、その後はフランスオートクチュール組合に参加する唯一の東洋人として国際的に活躍を続けた。
※女性セブン2022年9月8日号
森さんが手掛けた「ローブモンタント」（共同通信社）
森英恵さん（共同通信社）
1975年、当時のモナコ公妃グレース・ケリーさんの招きで、森さんはモナコでファッションショーを開催（写真／GettyImages）
森さんが“忘れえぬ観客のひとり”と語っていたひばりさん。森さんデザインの衣装で
故グレース・ケリーの娘であるカロリーヌ ド・モナコ公女の衣装を手掛けたことも。1989年、モナコ・モンテカルロで行われたショーにて（写真／GettyImages）
