社会と交流しつつ、五感を刺激するのが望ましい。そうしたコミュニケーションが、脳への刺激をもたらすのだ。前出の新井医師も、「社会への参加が脳を活性化する」と語る。
「人間としての存在意義は認知症になっても重要です。人のために何かを頑張るといった意欲を持ち、人生を楽しむことが脳の健康寿命を延ばします。“一人で脳トレよりも大勢で趣味の活動”というふうに周囲との交流に参加することで、意欲を司る前頭葉が刺激されて脳が活性化します。好奇心を忘れずに、楽しいと思うことを積極的にしてみることが大切です」
脳と体、心の健康は密接に結びついているのだ。
※週刊ポスト2022年9月2日号