旧統一教会と金銭授受があった国会議員リスト
教団側から巨額の報酬
旧統一教会の政界工作は日本国内だけにとどまらない。
この8月12日、旧統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)」がソウルで開催した国際会議で安倍晋三・元首相の追悼セレモニーを盛大に行なった。
会議にはカナダのハーパー前大統領、米国のポンペオ前国務長官らが出席し、トランプ前大統領がビデオメッセージで「安倍元総理の暗殺は恐ろしい犯罪であり、地球全体にとって最悪な損失です。彼は良き友で、偉大な人物だった」と語った。
UPFが昨年開いた会議にはトランプ氏とともに安倍氏もビデオメッセージを寄せ、山上容疑者はその映像をネットで見て安倍氏を標的にしたという指摘もなされている。同教団は昔から、各国の元首経験者クラスの政治家を招いて国際会議を開き、世界のVIPを“広告塔”として利用してきたことで知られる。
この追悼セレモニーの翌日、TBSは米国統一教会の元幹部アレン・ウッド氏の重大な証言を報道した。
「ブッシュが大統領の任期を終えて韓国に講演に行ったときは1回のスピーチにつき100万ドル(約1億3000万円)を支払いました。レーガンにも1回100万ドルを支払いました」(8月13日付TBS NEWS DIG)
旧統一教会の国際イベントに出席したVIPには教団側から巨額の資金が提供されていたというのだ。教団の国際的な政界資金工作のすさまじさを物語る。
日本からも過去、少なくない政治家が同教団の国際イベントに参加したり、メッセージを送って“広告塔”になっていたことが明らかになっている。
そうした政治家たちは、本当に同教団からの謝礼を受けたことがないのかという疑問が浮かぶ。疑惑を持たれないためにも、国民にしっかり説明する責任があるはずだ。
※週刊ポスト2022年9月9日号