芸能

細谷佳正、声優生命の危機で変化したプロ意識「人生の主導権を取り戻す」【前編】

『風都探偵』の左翔太郎役を演じる細谷(写真/黒石あみ)

『風都探偵』の左翔太郎役を演じる細谷(写真/黒石あみ)

 2022年8月からU-NEXTが独占配信している、『仮面ライダー』のアニメシリーズ化初となる『風都探偵』の左翔太郎役や、主演として『組長娘と世話係』の霧島透役を担当している、いまホットな声優の細谷佳正(40)に話を聞いた。【前後編の前編】

 キャラクターの声を担当するだけではなく“細谷佳正”としての活動を次々と広げている。2月には40歳の誕生日を記念して、自身で執筆したフォトエッセイ『アップデート』(宝島社)を発売。また、ABEMAオリジナル番組『声優と夜あそび』では木曜MCを担当。さらにTwitterでの発信やYouTubeでの配信活動も行ない、7月1日にはファン待望のオフィシャルファンクラブも開設された。

「これからはファンの方と直接コミュニケーションを取る機会を増やしていきたいと思ってます。初の試みだった誕生日イベントも、今年2月に行なうことができました。コロナが蔓延した約3年の間で、多くの人のエネルギーみたいなものがどんどん下がっていく様子を肌で感じていました。今後は直接、観客の前に立って、朗読や舞台などのパフォーマンスをする機会をもっと増やして、ファンの皆さんとの交流の場を沢山作ることをしていきたいと思います。舞台というのは、朗読劇やイベントなどだけではなく、ストレートプレイの芝居をすることにもチャレンジしたいです」

 2014年7月1日からフリーとして活動をはじめ、今年で8年になる。今の40歳という年が、とても大きな変化のある、よい年になっているという。

「仕事に関する部分はスタッフと相談しながら進めています。自分の意思で、スタッフの体制を1年ほど前に大きく変えて、整え直しました。それによって、僕のメンタル面や、実務的な面が、良い方向に大きく変わりました。仕事に取り組む際の自分から出る雰囲気も大きく変化したと思います。本の執筆や誕生日イベントなど新しいことにチャレンジができたことも、体制を変えたからこそです。ここ1年くらいは本当に充実していて、良いエネルギーに包まれて毎日を送れていると思います」

 この1年前に繋がるキーワードが「自分の人生の主導権を取り戻したこと」だそうだ。人間は生きていると、毎日大なり小なり選択肢の連続だ。体制を変えることは自分の心が納得する選択肢のひとつだったという。この自分の心の声を大事にするようになったきっかけが喉の手術による100日間の休業だ。

関連記事

トピックス

デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
【白鵬氏が九州場所に姿を見せるのか】元弟子の草野が「義ノ富士」に改名し、「鵬」よりも「富士」を選んだことに危機感を抱いた可能性 「協会幹部は朝青龍の前例もあるだけにピリピリムード」と関係者
【白鵬氏が九州場所に姿を見せるのか】元弟子の草野が「義ノ富士」に改名し、「鵬」よりも「富士」を選んだことに危機感を抱いた可能性 「協会幹部は朝青龍の前例もあるだけにピリピリムード」と関係者
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン