事故現場から離れたところに規制線が(著者撮影)

事故現場から離れたところに規制線が(著者撮影)

 

♦窃盗団が使った車の“処分係”だった?

 石橋容疑者らしい人物が、大阪湾に車を沈めている映像もテレビニュースで報道された。今回乗っていたのと同型・同色の白いトヨタ・アクアが岸壁に向かって走り、そのまま海に突っ込む映像は相応にショッキングだ。

 昨年末、石橋容疑者は東名高速道路を利用して静岡県まで走ったが、この時も白いアクアに乗っていた。友人はこの遠征に同行したという。富士川サービスエリアで食事を終え、レストランを出たら、静岡県警に囲まれた。

「警察がこの車は盗難車だと言うんだけど、まさかそんな曰く付きだと思わないからびっくりしちゃって。石橋さんは『これは俺の車じゃない』と証言してなんともなかったけど、私が警察署に連行されました。もちろんなにもないから事情を話すと『帰って下さい』と言われた」(同)

 当然、盗難車であるそのアクアには乗って帰れなかったらしい。

 なぜ石橋容疑者の周囲には、同型同色の車ばかり登場するのだろう。警察は石橋容疑者が窃盗団の使っていた車を処分していたとみているらしい。

「大阪府警はなにもかも知ってたと思います。警察官は上の命令なしに動かない。普通、この程度の事件で射殺しない。発砲許可は出てただろうし、射殺してもやむをえないと思っていたはず。でもこのくらいで発砲して殺しますか? 凶器を振り回していたわけでもないのに」(同)

 石橋容疑者の病状・状況を考えると、捨て鉢になっていてもおかしくない。無免許で車を乗り回し、危険なカーチェイスで逃走劇を繰り広げたのだから、もし事故を起こしていても被害者は泣き寝入りだったはずだ。幸い他人は巻き込まなかったが、石橋容疑者は射殺という最悪のエンディングで人生を終えた。警官にとっても避けたい事態だったろう。

 なぜ警察は石橋容疑者を娑婆に出したのか。逮捕できないなら、保護できなかったのか。警察には全てを包み隠さず公表して欲しい。

警察が目を光らせる(著者撮影)

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事件から3日経っているが(著者撮影)

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