のみすぎると危険な花粉症薬と副作用

のみすぎると危険な花粉症薬と副作用

ヨーグルトやチーズで動悸や頭痛に

 安易に薬や治療に頼ると痛い目に遭う可能性があることがわかった。となると、健康食品をとって体調を整え、免疫力の向上を目指すのがいいように思える。だが、かえってよくない食品もある。銀座薬局代表で薬剤師の長澤育弘さんがいう。

「点鼻薬を使っているとき、腸内環境をよくしようとヨーグルトを食べすぎるのはNG。鼻炎薬に含まれる塩酸プソイドエフェドリンにヨーグルトのチラミンという成分が加わると、動悸や頭痛を引き起こすことがある。点鼻薬もチラミンも血管を収縮する効果があるので、食べ合わせると効果が強く出るのです。チラミンはチーズにも含まれているので要注意です」(長澤さん)

 これ以外にも、思わぬ食べ物がアレルギーを引き起こすことが確認されている。

「花粉のアレルゲンと、一部の果物や野菜に含まれるアレルゲンの構造が似ているため、それらをとるとアレルギー反応が起きるケースがある。スギ・ヒノキのアレルギーがある人はトマト。ハンノキ・シラカバなどのアレルギーがある人はりんごやもも。ブタクサはメロンなどがそれにあたります」(久住さん)

 そして久住さんはこう言い添える。

「アレルギーに関する重要な要素として、疲れているとアレルギーの反応が強く出る傾向があることを知っておいてほしい。花粉の量が少なくても体調が悪いという人はいる。つまり花粉症の症状は花粉の量だけではなく、自分の体がどう反応するかという部分も大きな因子。体を健康に保つことが大事なのです」

 花粉症で鼻水や涙が出たり、粘膜に炎症が起きるのは私たちの体が持つ免疫機能がきちんと反応している証拠で「花粉を洗い流そう」とがんばっている証拠。それを念頭に、うまくつきあっていきたい。

※女性セブン2023年2月16日号

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