女性店員に試着させるのが手法のひとつだった（森容疑者が販売していた動画より）
盗撮した写真や動画をアダルトサイトなどで販売していた京都市の無職・森雅紀容疑者（46）が、迷惑防止条例違反（ひわいな行為の禁止）の疑いで2月14日、京都府警に逮捕された。全国紙社会部記者が語る。
「森容疑者は2021年2月から2022年10月までに、京都府と大阪府のショッピングモールなどで女子高校生、アパレル店員ら112人のスカート内などを盗撮した疑いが持たれています。家宅捜索ではスマホ19台、ハードディスク64台、SDカード45枚などに加え、大量の盗撮動画が見つかった。約12年間で計1億5000万円もの売り上げがあったと見られていて、森容疑者はその収益で生活していた」
森容疑者は『Mr.研修生』と名乗り、マニアの間では“カリスマ撮り師”として有名だった。森容疑者をよく知るサイト運営者が語る。
「マニアの間では『研修生ブランド』と呼ばれるほど構成にこだわっていた。一般的な盗撮動画はスカートの下から下着を盗撮するだけのものが多いが、森容疑者が販売していた映像は女性の顔と全身を写すことにもこだわっていた。近年はアパレル店員を対象にすることが多く、接客される様子をはじめから最後まで映像にしている。動画は10分前後で1000円ほど。タイトルに〈ガチ盗撮〉などうたっていたが、女性の顔や店にモザイクはなく、はっきりと顔がわかってしまっていたため、インターネット上では女性に許諾をとっている“仕込み”と言われ続けていた。
警察は12年以上前から撮影していたと発表していたが、彼の投稿は2005年が最初といわれている。以前は『マッカーサー』や『ポイズン』など別名義を使っていていわゆる『裏DVD』として1本6000～8000円ほどで販売していた。『Mr.研修生』と名乗りだしたのは2015年前後。この頃からインターネットでのダウンロード販売が主流になり、他人に知られずに購入できるということで一気に知名度が上がった。1本1000円ほどの低価格帯で相次いで盗撮動画を販売し、わずか8年間で200作品以上を販売している」
