「長期の服用で、ほうれい線などのしわが目立つようになります。また、肝臓に負担がかかって機能が低下して、黄疸が現れることもあります」
ベンゾジアゼピン系のように鎮静作用がある薬も、顔に“老い”が現れることもある。
「依存性があり長期の服用になりがちで、筋肉が弛緩して顔がたるむなど、見た目が老化することがあります。アメリカでは“やせ薬”としても注目の糖尿病の治療薬『セマグルチド』は、日本でも肥満症治療薬として今後普及しそうですが急激にやせるために頬がこけて老け込むという副作用があり、話題になっています」(谷本さん)
三上さんは向精神薬や睡眠薬の服用による認知機能の低下に警鐘を鳴らす。
「特に不眠症やうつ症状に処方されるベンゾジアゼピン系の薬は注意が必要です。年を重ねると老人性うつや不眠で服用する人も増えますが、認知症と誤解されるような副作用が出るケースも少なくない。向精神薬や、てんかん、パーキンソン病の薬などの中にも認知機能を低下させてしまう可能性のある薬があります」(三上さん)
※女性セブン2023年3月16日号
起きうる薬の副作用
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