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神戸ビーフの肥育農家「美味しい和牛は食べた時に喉から鼻に抜けるいい香りがする」

厳しい審査を経て与えられる最高の称号、川岸畜産の「神戸ビーフ」(撮影/岩本朗)

厳しい審査を経て与えられる最高の称号、川岸畜産の「神戸ビーフ」(撮影/岩本朗)

 兵庫県内で生産された但馬牛のうち、肉質等級が4等級以上など厳しい基準を満たした牛肉のみが神戸ビーフ(神戸牛)に認定される。

 自然豊かな西脇市に位置する川岸畜産は、3代続く肥育農家だ。生後9か月前後の子牛を買い付け、肥育して出荷する。川岸牧場では牝牛390頭を肥育。毎月約16頭を出荷し、ほとんどが「神戸ビーフ」に認定される。肥育から徹底管理された肉は「食べ頃」を見極めて販売する。

「美味しい和牛は食べた時に喉から鼻に抜けるいい香りがする」と前社長で2代目の川岸裕人さんは言う。

「優秀な子牛の見極めが重要ですが、牧場に慣れるまでの世話も気を遣います。子牛はすぐに風邪をひき、わずかなストレスで食欲が落ちる。牛舎を温かく快適にし、常に見守っています」

『特上おまかせ焼肉盛』(肩・モモ・ロース500g 7290円)は、最高級神戸ビーフの肩、モモ、ロースの希少部位を焼肉用にカットし、盛り合わせた。赤身と霜降りの両方が入っているので、甘みのある脂身とアッサリした赤身の両方を楽しめる。

撮影/横田紋子、岩本朗 取材・文/戸田梨恵

※週刊ポスト2023年3月31日号

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