4つのグループに分けられる
「食生活の少しの変化が大きな意味を持ちます」
このように指摘するのは大西さんだ。
「ミシガン大学の研究では、1日の摂取カロリーの10%を牛肉や加工肉から、全粒穀物、果物、野菜、ナッツ、豆類、厳選した魚介類に置き換えるだけで、1日に48分の健康寿命を延ばせることが明らかになりました。わずかな食生活の変化により、健康を大幅に改善できるのです」(大西さん)
フランス在住のジャーナリスト・羽生のり子さんも「日常生活におけるちょっとした心がけが効果的です」と語る。
「多数の添加物の名前が成分表にずらりと並ぶ超加工食品を避け、野菜や肉、魚などできるだけ生の素材を買って、家で調理する。その際、添加物のないみそ、しょうゆなど基本的な調味料を使い、市販のドレッシングやソースは避ける。スーパーやコンビニで総菜を買わず、外出した際に清涼飲料水を飲まないよう、水筒に水やお茶を入れて持ち歩くなど、ちょっとした心遣いが健康につながります」(羽生さん)
安くておいしい超加工食品は、食べたらすぐに健康に影響が出るわけではない。あくまで長期的な摂取でリスクが積み上がるので「絶対に口にしない」とのこだわりよりも、「距離を置いた長いつきあい」を心がけたい。
「フランスでは子供が超加工食品を食べることを全面禁止にするとストレスで逆効果なので、『食べていい日』を設けてそれ以外の日は食べないようにします。週に1日は超加工食品を許す日を作るなどして“絶対に食べすぎない”というルールを徹底した方が、長い目で見ると健康につながります」(羽生さん)
まずは自分がどんな超加工食品を食べているかを把握し、「マイルール」を設定することから始めたい。
※女性セブン2023年4月27日号
爆発的に増加する超加工食品の摂取量
加工食品との上手な付き合い方リスト