「れいにゃのファンは、30~40代の男性が多かった印象です。動画の他にも数千円で使用済み下着、1000円で使用済みパジャマなど、いろいろ売っていました。そういった動画以外の物品の受け渡しは、レターパックでこつこつ行っていたようです。まめだなぁと思うと同時に、『お金に困っているのかな?』とは感じました」
だからこそ、会社員と知ったときは驚いたという。
「今年5月に〈会社でつかってる靴欲しい方いますか?〉と靴を2500円で売り出して、“昼職”もやっていたのかと驚きました。動画販売プラットフォームを使うと、大規模に販売しやすいぶん、身バレにつながりかねません。手間がかかろうと小規模に活動していたのは、あくまで副業だったからなのでしょう」
2021年には〈今は必死に運転免許代と全身脱毛するためにお金貯めてます〉や〈皆さんのおかげで運転免許取りに行けるのも同然です、、〉とツイートしており、違法に得た収益の一部は教習所の費用に充てられたようだ。
警視庁によると、近年ではファイル転送サービスなどを利用した同様の動画販売が増えているという。若い女性が生活費を稼ぐため、SNSアカウントを開設し、安易に犯行に及ぶケースも多く、サイバーパトロールが強化されていた。
木村容疑者はこれまでにおよそ170万円を売り上げており、「会社の給料だけではお金が足りなかった。小遣い稼ぎだった」などと供述しているという。その代償は高くついた。