「大麻はその気になれば簡単に入手できる環境にあり、海外では嗜好用の大麻が合法化されている国もある。子供たちはそういった情報をネットから得ることもできるので“大麻は悪いことじゃない”“みんなやっているんだ”と思い込んでしまうわけです。

 しかし、大麻が体に有害であることは間違いないし、もし捕まったら一生を棒に振ることになりかねない。ネットでさまざまな情報を得ているいまの子供たちは考え方が柔軟で知識の幅も広いですが、その半面、用心が足りないと言えると思います」(碓井さん)

 日大アメフト部の北畠容疑者は、大麻と共に覚せい剤の錠剤も所持していた。同容疑者は警察の調べに対し「大麻を買った際におまけでもらった。覚せい剤とは知らなかった」と供述した。

「大麻は『ゲートウェイドラッグ』とも呼ばれ、ほかの薬物に手を出してしまう入り口のドラッグともいわれています。大麻を常習的に購入しているうちに、売人が“もっと効くのがあるよ”と覚せい剤をすすめてきたり、おまけでくれたりするというのは、次のドラッグに手を出させるための典型的な手口です。

 覚せい剤は大麻より格段に高額ですが、依存性が非常に強いので無理をしてでも購入してしまう。心身への害も大麻の比ではなく、人生の破滅につながります」(犯罪ジャーナリスト)

 薬物汚染は、われわれの想像よりもはるかに広く、そして速いスピードで進んでいる──。

※女性セブン2023年8月31日号

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