ライフ

200回以上洗濯しても抗菌作用が持続するタオル 生乾き臭をカット、耐久性がありながら毛羽落ちもしにくい

『MAMORUNE PURE TOUCH』

『MAMORUNE PURE TOUCH』

 綿花の輸入から糸の生産まで一貫して行う紡績メーカー「KBツヅキ」。主にアメリカ・オーストラリア・ギリシャから綿花を輸入し、今治タオルをはじめ、全国の繊維産地に均一で高品質な綿糸を提供している。同社が今年、設立50周年を迎え、オンラインサイトを開設。自社タオルブランド「MAMORUNE」を立ち上げた。

 柔らかで肌にやさしい天然コットン100%でありながら、抗菌・防臭機能も両立させるのは困難とされたが、本製品は10年の歳月をかけてそれを克服した。

「肌触りや吸水性といった基本的な性能に加え、200回以上【※洗濯回数200回の目安は、1枚のタオルを週2回使用した場合約2年、週4回使用した場合は約1年】洗濯しても抗菌機能が持続します。一般的なタオルは一度でも手や顔を拭くと菌が増殖しますが、本品はその心配がなく、生乾き臭も発生しません」(同社常務取締役の高崎俊郎さん・以下同)

 タオルに抗菌機能を定着させる場合、「バインダー」という固着剤が使用されるが、大量に使うと風合いが損なわれる。そこで同社が目指したのは、機能をそのままに高級タオルレベルの触感を保つこと。そして、固着剤が少量ですむ技術により、柔らかさと抗菌・防臭効果の“いいとこどり”に成功。この技術で特許を取得【※200回洗濯〈バインダー〉⇒加工法〈導電性・TZSX〉特許第5576584号】した。

 ちなみに、洗面所などで同じタオルを使い続けると、手を拭くたびに増殖した菌が手に戻る「菌戻り」という現象が起きるが、本製品は菌が付着してもほとんどが消滅し、200回以上洗濯しても、その抗菌力を保ったままだという。さらに、柔らかさと吸水性にも定評がある。

細菌の増殖抑制

細菌の増殖抑制

「菌戻り」試験結果(一般のタオル)

「菌戻り」試験結果(一般のタオル)左から菌付着直後のタオルに付着した菌、18時間後のタオルに付着した菌、18時間、タオルを利用した手に付着した菌

「菌戻り」試験結果

「菌戻り」試験結果(「MAMORUNE」)左から菌付着直後のタオルに付着した菌、18時間後のタオルに付着した菌、18時間、タオルを利用した手に付着した菌

「工場には圧縮された綿花が届き、通常はそのまま糸へと加工されます。しかし弊社は20〜40日かけて綿花に水分を含ませる“熟成”という工程を取り入れ、元の瑞々しい状態に戻してから紡績するため、ふんわり感が持続します」

 加えて、独自の「MFTS方式」を採用。これは綿の繊維束を2〜6つに分解してから1つの糸に撚る技術だ。

「細かな繊維が絡み合い一本の糸になるため、耐久性がありながら毛羽落ちしにくい。そのため生地が薄くなりづらいのです」

 また、350もの有害物質の残留試験をクリアしているうえ、SDGsにも配慮。心身ともに心地よく使える逸品だ。

今回紹介する「PURE TOUCH」のほか、肌触りの異なる「STANDARD」(1050円〜)と「POINT TOUCH」(1200円〜)がある。PURE TOUCHのカラーはオフホワイト・ライトグレー・キャメル・ブラウンの4色

今回紹介する「PURE TOUCH」のほか、肌触りの異なる「STANDARD」(1050円〜)と「POINT TOUCH」(1200円〜)がある。PURE TOUCHのカラーはオフホワイト・ライトグレー・キャメル・ブラウンの4色

【商品DATA】
『MAMORUNE PURE TOUCH』/フェイスタオル1200円・ロングフェイスタオル1700円・コンパクトバスタオル2050円・バスタオル2650円

取材・文/藤岡加奈子

※女性セブン2023年11月2日号

洗濯によって繊維が立ち上がり、使うほど風合いが増していく

洗濯前(左)洗濯200回後(右)。洗濯によって繊維が立ち上がり、使うほど風合いが増していく

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン