「一時は関係者とも連絡を断ち、行方をくらましていたんです。携帯電話がつながらなくなり、住んでいたアパートはもぬけの殻。生きているのか死んでいるのかもわからない状態が続き、後輩たちの負債を肩代わりした木本さんはアルバイトで生活費を工面しながら債権の回収に奔走していたのです」(スポーツ紙記者)
捜査の手が及ぶことを恐れていたのだろう。その後、森田容疑者は複数の債権者にLINEなどで謝罪文を送り、少しずつ返済することを約束したという。
「自分も騙された被害者だと主張していたそうです。『信用してくれてお金を出してくれた方には、全てを話します』、『この期に及んで嘘はもうありません』などというメッセージを送ったものの、もはや彼の言うことを信じている人はいませんでした。預かった金は時間をかけてでも返すと言っていましたが、その後も債権者に振り込まれる額は雀の涙。返済が滞る月もあったといいます」(森田容疑者の知人)
その後、森田容疑者が“一発逆転”を狙って飛び込んだのがホストの世界だった。
ついに逮捕へ
森田容疑者の知人が明かす。
「森田容疑者は、自称元ミュージシャン。酒はほとんど飲めないが、イケメンで口がうまいので女性にはよくモテるんです。今年春頃から元タレントの押尾学さんがプロデュースする歌舞伎町のホストクラブに勤務すると、またたくまに売れっ子になり、ついにはナンバー1にのぼり詰めました。月に1500万円以上稼いだこともあるそうで、周囲には“自分で店を出して金を返す”とも言っていたそうです」
10月にはホストクラブの幹部に昇格し、逮捕の数日後には“生誕祭”のイベントが行われる予定だった。
ベテラン芸人から一部上場企業の部長までをも巻き込んだ巨額投資トラブル。森田容疑者は、集めた金のほとんどを借金の返済に当てていたというが、数十億円もの大金の行方は杳(よう)として知れない。警視庁は森田容疑者の背後関係などについても詳しく調べる方針という。