◆松井稼頭央監督は「頭を下げた」
HRパフォーマンスはソフトバンクでも見られるか
「山川が残留するとなると、シーズンオフ、来年のキャンプ中などにスポンサー企業への謝罪行脚は避けられなかったでしょう。特に球場の命名権を持つ大スポンサーのベルーナは女性向け商品を数多く扱っている。もちろんベルーナに限らず、スポンサー企業には多かれ少なかれ迷惑をかけているわけです。不起訴になったとはいえ、被害女性から訴えられた事実は非常に重く考えなくてはならない。
11月27日に開かれた『感謝の集い』では500人以上のスポンサー関係者の前でオーナーや松井稼頭央監督が山川の不祥事について謝罪している。しかし、山川は登壇せず、“本人が謝るのが筋では?”と漏らしていたスポンサーもいました」(球団関係者)
FA宣言にあたり山川はコメントを発表しているが、スポンサー、そしてファンの前で謝罪をする機会は設けられていない。前出・球団関係者は苦言を呈する。
「正式発表は週明けとみられていますが、13日にソフトバンクと大筋で合意したのであれば、その時点で西武に移籍報告をするのが一般的です。球団本部長が“何も連絡が来ていない”と明かしましたが、翌14日の昼になっても球団に電話を入れていないというのはなかなか考えにくいケース。この1年間、選手、関係者、スポンサー、そしてファンは大きな迷惑を被ってきた。もちろんFA権は選手の権利なので行使は尊重するべきですが、彼らの気持ちを考えてしっかり筋を通す必要があったのではないか」
来季も厳しい視線が注がれることになる山川。そうしたなかで、バットは快音を響かせることができるか。