芸能

由美かおる、“初めて大人の役を演じた”映画『同棲時代』から50年 「ミニスカートを生涯、貫きたい」宣言

「73歳の今も、Y字バランスは得意」だという由美かおる(撮影/西田幸樹)

「73歳の今も、Y字バランスは得意」だという由美かおる(撮影/西田幸樹)

 上村一夫原作の人気劇画を映画化し大ヒットした『同棲時代─今日子と次郎─』(1973年)から50年。ヒロインの今日子を演じた由美かおるは「73歳の今も、Y字バランスは得意」だという。由美が当時を振り返る。

 * * *
 初めて大人の役に挑戦したのが、映画『同棲時代』(1973年)です。同棲という男女のあり方が当時は画期的で、社会現象になったほど。私がオールヌードになったポスターも注目を集めて街で次々と盗まれました。

 あの頃の私はデビュー7年目の22歳。ヌードになることは悩みましたが、監督の「これは愛のメルヘンだから、君のきれいなヌードをポスターで表現したい」という言葉で覚悟を決めました。

 今でも、「あのポスターにずいぶんお世話になりました!」なんて、よく声をかけていただくんです。どういう意味かはわかりませんけど。フフ。

 青春のあの儚く美しい一瞬を形に残せてよかったと思います。愛に奔放な女の子を演じて、私自身もこの映画と共に自然と大人になれました。

 私が芸能活動を始めた1960年代後半は“ミニの女王”ツイッギーが来日した時代で、10代の私もダンスグループ「レ・ガールズ」としてミニスカートで歌って踊っていました。『水戸黄門』の「かげろうお銀」役でもミニ丈の着物に網タイツ姿でしたし、「由美かおる」にとって切り離せない“相棒”です。

 そんなミニスカートを70歳を機に復活させたんです。心も開放的になって普段からどんどんはいています。階段などでは男性陣の熱い視線を脚に感じますが(笑)、これがとってもいい刺激に。緊張感が若さにも繋がるんじゃないかな。ミニスカートを生涯、貫きたいと思っています!

【プロフィール】
由美かおる(ゆみ・かおる)/1950年生まれ、京都府出身。『11PM』で脚光を浴び、『夜のバラを消せ』(1966年)で銀幕デビュー。『同棲時代‐今日子と次郎‐』(1973年)ではヌードポスターも話題に。時代劇『水戸黄門』(TBS系)には1986年から25年間レギュラー出演し、妖艶な入浴シーンは204回披露。自身が開発した呼吸術の指導を全国で行ない、近著に『由美かおる ブリージング・レッスン:人生100年時代を生き抜くための神呼吸術』(白秋社)。

取材・文/渡部美也

※週刊ポスト2024年1月1・5日号

関連記事

トピックス

石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト