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高松宮記念は今年も荒れるのか これだけある「勝ってない」条件

中京競馬場のパドック

中京競馬場のパドック

 波乱含みのスプリントGI。競馬ライターの東田和美氏が考察した。

 * * *
 昨年勝ったのは12番人気の7歳馬ファストフォース。このレースがスプリントGIになってからこれまで【7歳(以上)の日本生産馬】も、【二桁人気馬】も勝ったことはなかった。団野大成騎手、西村真幸調教師ともにGIを勝ったことがなかったし、母の父が名スプリンター、サクラバクシンオーだった馬も初勝利。そもそもこのレースでは【母の父が日本で競走生活を送った】馬は勝ったことがなかった。

 同じ1200mGIでもスプリンターズステークスとは異なる傾向を示している。このレースでは今年も「勝っていない」馬を軸に買うべきなのか、それともデータに基づくべきか。とりあえず、このレースの「勝っていない」条件をあげてみる。

【ディープインパクトの子供も孫も勝っていない】

 ディープはクラシックの王道路線だからと思うかもしれないが、グランアレグリアはスプリンターズSを勝っているし、このレースでも2着。ミッキーアイルも2着があるし、その子メイケイエールは1番人気に支持されている。

該当馬=ディヴィーナ、ナムラクレア、メイケイエール

【そもそも母父サンデーサイレンス系が勝っていない】

 直子は4勝、フジキセキ産駒3勝、ダイワメジャー産駒も勝っているが、母系にサンデーサイレンスの血を持つ馬が勝っていない。

該当馬=ウインマーベル、トウシンマカオ

【ノーザンファーム生産馬は17年間勝っていない】

 スプリンターズSではここ4年間で3勝もしているのに、春の6ハロンGⅠで勝ったのは2005年のアドマイヤマックスと2006年オレハマッテルゼだけ。スリープレスナイトやレシステンシアが人気になりながら敗れている。

該当馬=ディヴィーナ、ママコチャ、メイケイエール

【社台ファーム生産馬も11年間勝っていない】

 レッドファルクスは2016年、2017年にスプリンターズSを連覇しているが、中京では2年続けて1番人気に推されながら敗れている。

該当馬=シャンパンカラー、ソーダズリング、モズメイメイ

【前走マイル以上を使った馬は23年間勝っていない】

 最後(2000年)に勝ったキングヘイローは前走初ダートになるフェブラリーステークスを使って13着に敗れている。

該当馬=ウインカーネリアン、シャンパンカラー、ディヴィーナ

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