「岡口判事は1994年に任官し、民事訴訟畑を歩んできた裁判官です。インターネットでの発信に早くから取り組み、2008年頃からはX(旧ツイッター)を1日に10件以上投稿していました。何度も問題を起こしましたが、現在も3万6000人強のフォロワーがおり、インスタグラムやフェイスブックも駆使してまるでZ世代のインフルエンサーのような頻度でSNSを稼働させています」(司法関係者)
2014年4月~2016年3月、縄で縛られた上半身裸の男性写真を投稿したり「これからもエロエロツイートとか頑張るね」などと投稿。問題が明るみに出ると、岡口判事は謝罪したが投稿は止まなかった。
「今回の罷免にも繋がったのが2017年12月の投稿でした。高校3年生だった女性が殺害された事件の判決記事のURLとともに『首を締められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に無惨にも殺されてしまった17歳の女性』とつぶやいたんです。被害女性の遺族は強く非難し、厳重処分を求める要望書を提出した。2019年11月にもフェイスブックで再び遺族が傷つくような投稿をしています」(同)
今もインスタグラムに投稿中
2018年5月には犬の所有権を争う裁判の記事について「公園に放置された犬を保護したら、元の飼い主が名乗り出て『返してください』え? あなた? この犬捨てたんでしょ? 3か月も放置しながら…… 裁判の結果は……」と投稿し、裁判の当事者を中傷した。
「裁判で苦しんでいるさなか、担当していないとはいえ、裁判官から批判されるとたまったもんじゃないでしょう。これまでに岡口裁判官は最高裁から2度の戒告処分を受け、殺人事件の被害者遺族には訴えられ、今年の1月には投稿が『不法行為』と認定され遺族に44万円を支払う判決が確定しています。それでも裁判官の地位は奪われなかった。いくつかの弁護士会も罷免すべきではないという声明を出すなど罷免自体にはさまざまな意見がありました」(同)
しかし結論は“アウト”。当の本人は反省してSNS投稿が収まっていると思いきや、インスタグラムには“岡口節”が色濃い投稿が、最近でも相次いでいた。
判決の3日前にも、出張先のホテルで撮影されたとみられる自身の上半身裸の写真を投稿。ほかにも白ブリーフや赤いふんどし姿の著名人や一般男性の裸の写真を時折アップしている。