ビジネス

《1杯2万円の衝撃》札幌・小樽で高騰する海鮮丼、冷めた目で見る地元民が本当にオススメする「店・エリア」

(「千客万来」公式サイトより)

SNS上で波紋を呼んでいる「インバウン丼」(「千客万来」公式サイトより)

 外国人観光客をターゲットにした観光地の飲食メニューが高額だと話題になっている。

 2月1日にオープンした東京・豊洲の複合施設「千客万来」では、江戸の街並みを模した飲食店が軒を連ねているが、なかでも、1万8000円するうに丼を提供する店があるとSNS上で波紋を呼んだ。ほかにも、1杯あたり7000円近くもする海鮮丼もあり、総じて「インバウン丼」なる呼び方もされている。

 ほかにも、北海道・ニセコ町では、ウィンタースポーツ目当てに海外の富裕層が続々と来日し、その影響で物価が急上昇する現象が起きている。丼ぶりを販売するキッチンカーでは、うなぎ丼が3500円、焼き鳥丼が2000円と強気設定だが、それでも購入する外国人は少なくないそうだ。ホテルのレストランで販売されるうに丼やいくら丼のなかには、2万円を超えるものもあり、現地はまさにインバウンド需要で経済が回っていると言えよう。

 1杯で1万円以上もする海鮮丼となると「高い」と感じる人が大半かもしれない。しかし、円安の状況を知ったうえで訪れている外国人観光客からすれば手が出しやすくなっているのが実態だろう。

 そんなインバウンド需要を狙った海鮮丼は、豊洲やニセコに限った話ではない。北海道屈指の観光地である札幌や小樽でも似たような現象が発生しているそうだ。

札幌と小樽のぼったくり店に地元住民も唖然…

 道庁所在地の札幌市には、道内からさまざまな食が集まる。なかでも、屈指の繁華街であるすすきのには、観光客向けの店が立ち並ぶ。そうしたお店でも海鮮丼を食べられるが、地元で暮らす人々からすれば、敬遠しがちなんだとか。札幌近郊にある恵庭市在住のAさん(50代)は語る。

「ぼったくりのような価格帯のお店がとにかく多くて、大体そういうお店はネタがしょぼい。身がべちゃべちゃしていて、食べていて損したような気分になります。お店の前に英語や中国語で書かれた看板も多くて、明らかに外国人観光客をターゲットにしたのだと感じますね。もちろん良心的なお店もありますが、すすきのを観光しているついでに海鮮丼も食べたい人は、ほかの場所で食べたほうがいいと思います」

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン