スポーツ

【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」

初となる「頂上鼎談」がついに実現!(左から掛布雅之、田淵幸一、江夏豊)

初となる「頂上鼎談」が実現(左から掛布雅之氏、田淵幸一氏、江夏豊氏)

 昨シーズン、38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガース。今季も上り調子だが、岡田彰布監督(66)は球団を史上初の“アレンパ”へと導けるのか。「黄金バッテリー」と呼ばれた江夏豊(75)と田淵幸一(77)、そして1985年の日本一を経験した掛布雅之(68)の初となる「頂上鼎談」がついに実現! 今年の阪神から、現役時代の秘話まで語り尽くす。【全3回の第1回。第2回を読む

掛布:先輩方、大変ご無沙汰しております。江夏さん、お元気ですか?

江夏:見たらわかるやろ。

田淵:これだけ威勢よく喋れれば元気、元気!

掛布:この三人で集まること自体初めてですよね。田淵さんと江夏さんは、お話しするのは久しぶりなんですか?

田淵:お互い通っている病院が一緒でさ。電話で「こっちは大丈夫だけど、そっちは大丈夫か?」と年中話してるよ。

掛布:そうなんですね。このメンバーだと昔話に花が咲いてしまいそうなので(笑)、まずは最近のプロ野球について話しましょうか。今年の阪神をどう見ていますか。

江夏:去年の阪神は何と言っても投手陣が良かった。村上(頌樹、25)が1年間、あれだけしっかり働けるとは思わなかったし、特にリリーフ陣が良かった。「後ろ」がしっかりしてるってことは勝つ要素ができているってことだから。今年もピッチャー陣は頑張っているが、去年と戦力が変わらないなかで、村上がどのくらいやれるか。

掛布:今年の村上は「出力を上げたい」「力のあるボールを投げたい」と意気込んでいるみたいです。たしかに開幕で150kmのボールを投げていましたが、その分コントロールがバラつく。これからそのあたりをどう微調整するか。

江夏:まぁ、力が入るのはしょうがない。

田淵:去年の村上は、ほぼ初めての一軍経験だったでしょ? だから無心で投げられた。今年は違う、守ろうとする。村上だけじゃなく阪神自体が優勝して、今度は追いかけられる立場になった。そこで選手がどうするか。岩崎(優、32)は今年も頑張っているけど、打線は相変わらず。去年は3割打ったやつが一人もいないから。

江夏:珍しいよな。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《真美子さんの“スマホ機種”に注目》大谷翔平が信頼する新妻の「母・加代子さんと同じ金銭感覚」
NEWSポストセブン
トルコ国籍で日本で育ったクルド人、ハスギュル・アッバス被告(SNSより)
【女子中学生と12歳少女に性的暴行】「俺の女もヤられた。あいつだけは許さない…」 執行猶予判決後に再び少女への性犯罪で逮捕・公判中のクルド人・ハスギュル・アッバス被告(21)の蛮行の数々
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(時事通信フォト)
【スクープ】二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏が年下30代女性と不倫旅行 直撃に「お付き合いさせていただいている」と認める
NEWSポストセブン
雅子さまにとっての新たな1年が始まった(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も
女性セブン
M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯(撮影/山口京和)
【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
NEWSポストセブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン