霧島が敗れた一番。土俵を見つめる着物美人(写真下中央)。5月場所に初日は黄緑色の着物に身を包んでいた

霧島が敗れた一番。土俵を見つめる着物美人(写真下中央)。5月場所初日は黄緑色の着物に身を包んでいた

結びの一番の直後に席を立つのはNG

 どのようなルールやマナーがあると考えられているのか。溜席によく姿を見せることで知られているのが、11月の九州場所では控え行司のすぐ隣の溜席に15日間通い続け、「着物美人」としてネットニュースに取り上げられるなどしてきた女性だ。今場所初日も、向正面の5列目に姿を見せていた。この日はクリームと黄緑色の着物に、黒と白の博多帯での観戦だった。この「溜席の着物美人」に、打ち出し後、溜席での観戦マナーをどう捉えているかを聞いてみた。

「溜席でやってはいけないのは、座席での飲食です。これはみなさん守られていますよね。あと携帯電話の使用や写真・動画の撮影ですが、これはマナー違反をしている人が多い印象です。溜席からの景色は迫力満点ですから、写真に撮りたいという気持ちもわかりますが、力士が飛んでくることもありますからね。土俵に集中していないと危険なんです。

 溜席では技能審査の立会人ということで声を出して贔屓力士を応援するのはNGなんです。もちろん野次や勝負審判への批判などもダメですが、勝った力士への拍手は問題ありません。あと、よくあるのは結びの一番が終わった直後に席を立って帰る方ですね。弓取り式が終わるまでは帰っていけない。取組中にトイレのために席を立つことも憚られるような席ですからね」

 足を投げ出している観戦者については、次のような考えを話した。

「ルールとして明確な決まりはないですが、男性ならあぐら、女性ならできれば正座をしてもらいたいですね。お尻の下に正座用の折りたたみ椅子を持参される女性が多いです。背筋が伸びて姿勢よく見えますからね。足を投げ出したり、体操座りをする人もいますが、NHKの相撲中継ではかなり目立ちます。気を遣うべきじゃないでしょうか」(同前)

 服装についてルールはないというが、「溜席の着物美人」として知られるはこの女性は、九州場所では15日間、毎日違う着物で控え行司の隣の席に座り、注目を集めてきた。どういったこだわりがあるのだろうか。

「相撲協会が“着物デー”を設けて特典を付けているので着物の女性も多くなりましたが、地方場所に比べて国技館は少ないですね。国技に一番似合うのは着物だと思うし、世界中に配信されている大相撲の観戦には日本らしい着物で、ということを意識しています」

 そう話した溜席の着物美人のような存在が、土俵の盛り上がりに花を添えていることは間違いない。

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