国内

《“半ケツビラ配り”で話題》「いればいるほど得だからね~」選挙運動員に時給1500円約束 公職選挙法で逮捕された医師らが若い女性スタッフに行なっていた“呆れた指導”

ボランティア女性の服装について話した田淵氏(左、右は女性のXより引用)

公選法違反で逮捕された田淵容疑者。右はスタッフがアップしていたSNSより

 10月27日に投開票が行われた衆議院議員選挙。東京26区から無所属で立候補していた医師の田淵正文容疑者(66)が11月30日、公職選挙法違反(買収約束)の疑いで逮捕された。田淵容疑者は5人中最下位で落選していたが、選挙活動期間中、露出の多い女性スタッフの活動で注目を集めた存在でもあった——。【前後編の前編】

女性スタッフの“半ケツビラ配り”が物議

「逮捕されたのは、田淵容疑者と、選挙活動を共にしていた運動員の30代の男・小林繁容疑者(37)の2人です。2人は共謀の上、衆議院議員選挙が公示される前の2024年10月上旬、複数の運動員に時給1500円で、選挙運動の報酬を支払う約束をした疑いが持たれています」(全国紙社会部記者)

 選挙カーの車上運動員(いわゆるウグイス嬢)など一部の例外を除き、選挙活動の運動員に対して報酬を支払うことは原則、公選法で禁止されている。田淵容疑者は、2020年の目黒区長選挙では日本維新の会の公認を受けて出馬していたが、今回は無所属での出馬となっていた。

 田淵容疑者の選挙スタッフについては、実は選挙活動期間中から異例の盛り上がりを見せていた。

「田淵容疑者のビラ配りなどを手伝うボランティア女性たちの服装が、物議を醸していました。膝上30センチ以上ありそうな超ミニスカートを履いた女性は、もはやヒップの下半分が見えているような“半ケツ”状態。ショートパンツに編みタイツで選挙カーに登るスタッフもいて、ネット上で〈話題作りが下品すぎる〉などと批判が相次いでいたんです」(同前)

 NEWSポストセブン取材班は選挙活動期間中だった10月25日当時、中目黒で街頭演説をする田淵氏と、選挙スタッフに直撃している。

 田淵氏は「服装はそれぞれの判断で着てきたということですね」などとした上で、「女性たちはボランティアで来ているということですよね?」との問いには「そうです、もちろん」と答えていた。女性スタッフたちも「先生の指示ではない。完全に自主性なんで」などと話していたのだが、報酬を支払うことを約束した状態で活動を行なっていた可能性がある。

 物議を醸した“半ケツビラ配り”の実態は何だったのか——共犯の小林容疑者の知人から「衆議院選挙スタッフのバイトがある」と声をかけられて田淵氏の手伝いをしたという女性・A子さんに話を聞くと、田淵陣営の確信犯的な違反行動の全貌が見えてきた。

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン