田久保真紀市長が目論む「逆転戦略」は通用するのか(時事通信フォト)
学歴詐称疑惑により、全会一致で突きつけられた不信任決議に対し、市議会の解散を選んだ静岡県伊東市の田久保真紀市長。10月19日投開票で市議選が行なわれることになった。
地元紙記者はこう言う。
「市議選後の新議会で再度、不信任案が提出されると田久保市長は今度こそ失職が決まる。ただ、この議決には定数(20)の3分の2以上の出席と過半数の賛成が必要。市議選で“市長派”が7人以上当選すれば、事実上、不信任決議を退けられるのです」
「嘘をつく」「居直る」などの意で“タクボる”なるフレーズまで流行し始める不名誉な状況のなか、田久保市長の支援者は市議選の“戦況”をこう話す。
「立候補を表明している前職市議のなかにも、“隠れ市長派”が何人かいる。しかし、全員が表立って『田久保さんを支持する』と表明しているわけではないため、どれくらい味方がいるのかは田久保さん本人も把握しきれていないようです」
崖っぷちに追い込まれた田久保市長の失職を回避しようと動いている支援者もいる。コンサルティング会社の社長であり、政治団体「請願権を実現する会」の代表も務める浜中都己氏が明かす。
「現在、田久保さんは解散の判断に批判的な中島弘道・前市議会議長や市議らから偽造私文書等行使や虚偽公文書作成など5件の刑事告発を受けています。そのことをめぐり、『告発した元市議などを虚偽告発等罪で逆に訴えようと思うのですが』と提案したんです。すると彼女は『お任せします』と前向きな様子でした」