柳本被告は大学を卒業後、民間企業に3年弱勤めて、病院事務へ転職した。最初の事件当時はまだ20歳で、大学2年生だった。なぜ彼は、このような卑劣な犯行に及んだのか。
この事件を追い、裁判で傍聴した内容をX(旧Twitter)で発信してきた“ただの傍聴人”氏が語る。
「犯行の背景のひとつに、柳本被告が“社会に自分の居場所がない”という感覚を抱えていたことがあるようです。裁判では『大学時代にバイト先で、“仕事ができない”などと年上女性に罵倒された』や『また別のバイト先で知り合った女性との恋が実らず、バイトに行きにくくなった』といった経験が明かされました。大学で仲間外れにされたこともあったといいます。
大学4年生から就職までの時期に犯行が集中していますが、柳本被告は、『就職を目前に控えて不安な毎日を送ったり、就職先でうまく人間関係が築けるか(心配だった)』と当時の心境を振り返っています。