スポーツ

女子ゴルフ“岩井ツインズ”明愛&千怜が米ツアーで躍進 海外の環境に適応するうえでカギになる「父親との関係」

米ツアーで躍進した“岩井ツインズ”(左から千怜、明愛)

米ツアーで躍進した“岩井ツインズ”(左から千怜、明愛)

 最後まで見せ場を作り、観客を大いに盛り上げた。米女子ゴルフツアー第3戦「ホンダLPGAタイランド」の主役は、最終日に大会記録の「61」で猛追し、単独2位になった岩井明愛(22)だった。

「初日に10アンダーを叩き出した明愛でしたが、最終日は首位と5打差からのスタートとなった。ですが、パッティングが冴えわたりバーディーラッシュ。米ツアーでも実力が通用することを早くも証明しました」(ゴルフ担当記者)

 岩井といえば双子の妹・千怜(22)と“岩井ツインズ”の愛称で人気を集める存在だ。今季から主戦場を米ツアーに移し、この大会では千怜も24位と健闘した。ともにプロテストを一発合格、プロ入り後は明愛が6勝、千怜が7勝と順調な道を歩んできた。彼女たちがゴルフを始めたきっかけは、多くの女子プロと同様に父親の影響だった。

 姉妹をよく知るゴルフジャーナリストが言う。

「父親は公務員、母親は看護師という家庭で育ったが、姉妹が8歳の時に父親の練習についていったことがきっかけでゴルフを始めた。2人は子供の頃から運動神経抜群で地元の陸上競技クラブに所属、明愛は女子サッカーチームでサイドバックとしても活躍した。小学校の運動会の徒競走でも競い合い、まさに“切磋琢磨”という言葉がピッタリの関係です」

 そんな姉妹を父親は温かくも厳しく育ててきた。

「お父さんは優しい人だが、彼女たちが少しでもやる気のない態度を見せると厳しく叱ったそうです。プロデビュー後も、自宅から通える大会は応援をかねて家族がコースまで送迎した。姉妹でスタート時間が異なる場合は夫婦で分担して送迎し、優勝争いした時も平等な応援を徹底してきた。

 ですが米ツアーでは、これまでのように毎試合応援に駆けつけることは難しい。これまで両親の愛に支えられてきただけに“ふたり立ち”できるかが、新天地でのカギとなるでしょう」(同前)

 海外ツアーは環境への適応力が問われるが、姉妹の絆で栄冠を掴めるか。

※週刊ポスト2025年3月14日号

関連記事

トピックス

海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
2才の誕生日を迎えた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
【9月6日で19才に】悠仁さま、40年ぶりの成年式へ 御料牧場、小学校の行事、初海外のブータン、伊勢新宮をご参拝、部活動…歩まれてきた19年を振り返る 
女性セブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン