被害を受けたジュフリー氏と、アンドルー王子(AFP PHOTO / UNITED STATES DISTRICT COURTFOR THE SOUTHERN DISTRICT OF NEW YORK)
ジェフリー・エプスタイン元被告に関連する写真の一部が、米下院監視委員会の民主党メンバーによって公開され、米国の主要メディアと世論に波紋を広げている。
公開されたのは、エプスタイン元被告の遺産などから押収されたとされる膨大な写真群のうち、限定的な一部である。突起がついた黒い手袋、BDSM関連とみられる物品、エプスタイン元被告が泡風呂に浸かって笑顔を見せる場面など、これまで断片的に言及されてきたイメージが含まれており、各メディアは慎重なトーンを保ちつつも、その衝撃性を伝えている。
下院監視委員会のスハス・スブラマニヤム下院議員(バージニア州選出)は16日、CNNの番組で、膨大な未公開写真の中には「性的行為を示唆する内容が含まれている可能性がある」と述べた。ただし、具体的な内容や法的評価については明言を避けている。
今回公開された写真の多くは、撮影時期や場所、文脈を示すキャプションが付されておらず、こうした点が米国内で強い不快感と同時に憶測を呼んでいる。一方で、被害者支援団体や疑惑解明を求める立場からは、追及のための重要な材料になり得るとの声も上がっている。
「不気味さ」を強調するタブロイド、慎重姿勢の主流メディア
『New York Post』は、エプスタイン自身が泡風呂に浸かる写真を大きく取り上げ、「creepy(不気味)」という表現で読者の感情に訴える構成を取った。
これに対し、AP通信は、写真の中にドナルド・トランプ大統領、ビル・クリントン元大統領、アンドルー英王子といった著名人が含まれていると報じつつも、民主党側の公開意図について、「透明性の促進」と同時に「政治的利用」の側面があると分析している。共和党側は、写真公開を「文脈を欠いた事実の切り取りだ」と批判している。
英国紙『The Guardian』(米国版)も、写真の中に性的な小道具や、トランプ氏の名が印字されたとされるコンドームが含まれている点に触れているが、違法行為を直接示す証拠とは位置付けていない。
『CBS News』や『The Washington Post』などの米主要紙・放送局は共通して、「写真は文脈が不明であり、これだけで性的犯罪を立証することはできない」とする司法・捜査の専門家の見解を紹介している。
