自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
不気味な事件が明るみになった。ことの発端は11月下旬、ある10代の女性が大阪府警に助けを求めたことだ。この女性は警官に「新宿区百人町から逃げてきた」と話し、2か月間、監禁状態だったと打ち明けたという。
全国紙社会部記者が話す。
「11月26日、監禁の疑いで逮捕されたのは住所職業不定の小野洋平容疑者(39)です。容疑者はSNSで10代女性と知り合い、仲を深めたということですが、次第に暴力を振るうようになり『逃げたら殺す』などと脅して共同生活を強いていた。
捜査関係者によれば女性はスマートフォンや身分証なども取り上げられた状態で過ごしており、部屋からは監禁に使ったとみられる首輪や手錠が見つかっています。また、“イヌ”呼ばわりされたり『お前は人間以下だ』などと罵倒されることもあった」
人間を“イヌ扱い”して監禁──これだけでも奇妙な事件だが、男の悪行は監禁だけに留まらない。警視庁は逮捕後、男の関係先や自宅を捜索。押収したスマホ37台やパソコン3台など大量の電子機器が発見されたことで、さらなる容疑が浮上する。社会部記者が続ける。
「警視庁は、容疑者が多数のデバイスを所持していたことから、それらのデータ解析を進めた。すると、盗撮したとみられる860点以上のわいせつ動画を発見。100人以上の女性を許可なく動画撮影したなどとして、男を性的姿態撮影処罰法違反(撮影・提供)で12月16日に再逮捕した。
再逮捕の容疑は昨年7月7日、新宿区のホテルで20代女性との性行為を撮影し、動画サイトに投稿したこととしている。この女性ともSNSを通じて知り合ったようです」
容疑者は約2年前から、動画の一部を動画投稿サイトなどにアップロードしていた。前出の記者によれば「月200万円稼いでいた」といい、これまで5000万円以上の収益があったと見込まれている。
さらに犯行の裏には2人の“協力者”の存在もあった。別の全国紙社会部記者がこう語る。
