芸能

ドラマ『なんで私が神説教』出演のネクストブレイク俳優・吉田晴登、“ママ活高校生”役にプレッシャー感じた「僕の演技にかかってくる」

俳優・吉田晴登

ドラマ『なんで私が神説教』に出演した俳優・吉田晴登

 4月26日に放送されたドラマ『なんで私が神説教』(日本テレビ系)第3話は、物語全体のターニングポイントとなる回だった。その鍵を握ったのが、麗美静(広瀬アリス)が担任を務める私立名新学園2年10組の生徒・宮沢圭太。成績優秀な優等生と思われていた彼は、実は学外で“ママ活”をしていた──。

 俳優・吉田晴登(24)は、今回の難役にどのように挑んだのか? これから本格ブレイクが期待される吉田の“今”を切り取った。

 * * *
──『なんで私が神説教』において序盤のキーパーソンとも言える宮沢圭太役を演じるにあたり、プレッシャーは感じましたか?

「やっぱりプレッシャーはすごく感じましたね。第1話、第2話とコメディ調で進んでいって、第3話の宮沢圭太のエピソードで作品の雰囲気がガラッと変わるんです。

 僕の演技にかかってくるんだと気を引き締めて、『なぜ宮沢はママ活をすることになったのか?』ということについて監督たちと話し合いを重ねたり、あとは“トー横キッズ”や“闇バイト”などママ活に少しつながるような現代の社会問題についても調べたりしながら、役作りをしていきました」

──宮沢圭太のエピソードの顛末は、なかなかショッキングですよね。「主人公の“神説教”で、最終的には上手く収まるんだろう」と思いきや、退学になってしまって……。予定調和を裏切る展開でした。

「やっぱり驚きますよね。僕はいち早くクランクアップしましたが、すごく仲の良い現場だったので、またみんなに会いたいなとは感じています」

──生徒役として若い役者がたくさん集まる現場は、なんだか楽しそうですね。

「本当の学校みたいで、すごく和気あいあいとした現場でした。休憩中、スタジオの食堂で一緒にランチしたり、プライベートでもご飯に行ったりして、すごく生徒役同士で仲良くさせてもらっていたんですけど、教師陣を演じる皆さんはそれを上回っていました。お互い名前に『たん』付けで呼び合っていたんですよ(笑)」

俳優・吉田晴登

ドラマ撮影について振り返る俳優の吉田晴登

──名前に「たん」?

「はい。木村佳乃さんは『よったん』で、小手伸也さんは『こてたん』とか。さすがに僕はそのあだ名では呼べませんでした……(笑)」

──テンポのいい掛け合いや、シリアスとコメディを行き来するような雰囲気が魅力の作品ですが、役者として勉強になったポイントはありますか?

「役同士の絡みが多かったぶん、主演の広瀬さんから学ぶことはすごく多かったです。『コミカルなシーンだからといって、別にオーバーに演じる必要はないんだ』というのは発見でした。広瀬さんは、ちょっとした目線の動きひとつで笑いを生み出すんですよね。

 あと、広瀬さんの役って、それこそ“神説教”のシーンとか、とんでもなくセリフが多いんですよ。どうしても気になって、『どうやってセリフを覚えているんですか?』と質問させていただきましたが、とにかくセリフを書いて、それをひたすら口にして覚えているそうです」

雰囲気の良い撮影現場だったようだ

雰囲気の良い撮影現場だったようだ

──学園ものの作品ですが、吉田さん自身はどんな学生だったのでしょう?

「クラスの中心でワイワイ盛り上げるタイプではなかったかもしれません。もちろん男友達と一緒にふざけたりすることもありますが、教室の端からちょっと俯瞰で見ているようなところがあって、そういう意味では僕が演じた宮沢とつながるかな」

──『なんで私が神説教』は、“他人と本音でぶつかること”の難しさと素晴らしさを描いた作品です。劇中で、「(生徒とは)程よい距離感で。怒るな、褒めるな、相談乗るな」というフレーズが出てきますが、吉田さん自身はどう感じますか?

「どちらかといえば、思ったことは言ってほしいタイプです。もちろん程よい距離感がちょうどよく感じるときもありますが、それこそ作品づくりをするときなんかは、お互い本音でぶつかることが必要な場面もありますよね」

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン