自民党が2000万円交付の前に非公認候補に配っていた「通知書」
「総裁選には『コバホーク』こと小林鷹之元経済安全保障相も出馬しましたが、小林氏も高市氏同様に保守色を強めていた。高市陣営は保守票が分散してしまうことを懸念していました。
その状況を解決するために動いたのが萩生田氏で、総裁選の告示が迫ると、萩生田氏は小林陣営の切り崩しを図り、保守層を基盤とした候補を一本化させようとしました。結局、小林氏は推薦人を集めて立候補にこぎつきましたが、萩生田氏の執行部入りは論功行賞的な意味合いが強いといえます」
萩生田氏が執行部入りすることで、裏金問題は蒸し返されないのか。永田町関係者はこう話す。
「立憲民主党などは裏金問題を蒸し返そうとするでしょうが、幹事長代行は閣僚と違って、頻繁に記者会見や国会で追及されるわけではありません。萩生田氏は幹事長ポストを将来的に狙っているとされており、その側近である幹事長代行は、萩生田氏が今就ける最上のポストではないでしょうか」
萩生田氏といえば、高校時代には朝鮮高校の生徒と乱闘して停学処分を受けるなど、“武闘派”エピソードが知られる。一方で、永田町関係者に話を聞くと、「萩生田先生はつけている香水の香りがとても良い」などという珍評価も聞かれた。
「裏金議員」の烙印を押された萩生田氏は果たして返り咲くことはできるのか。