豪邸の現状は…
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
「『総本部』を奪還しない限り、本当の抗争終結ではないと考える直参組長も多い。なにより“竹内七代目”の盃事を『総本部』でやれないのは110年の山口組の歴史に汚点を残しかねないという考えも強い。
現に山口組も『総本部』奪還に向けて動いており、分裂抗争終結宣言の直前に、古参の北島虎・杉組組長を『総本部』責任者に任命している。
さらに最近の執行部会においても『総本部』の修繕に関して議題が登り、各組に修繕費などを負担してもらう意向が告げられたと聞いています。六代目側は警察側に水面下で奪還交渉していると見るのが妥当でしょう」(前出・実話誌記者)
「総本部」は2024年3月に、敷地内の植物伐採のため組員の立ち入りが許可されている。『山口組新報』では〈詳しくは書けないのですが早期に総本部使用を復活させて皆が力を合わせて復元させないといけない状況ではあります〉としている。「総本部」の実情について山口組関係者が明かす。
「埃が積もっていたのは当然のこと、敷地内には害虫やネズミ、イタチなどの野生動物が住み着いていた痕跡が多数あったと聞いています。雨漏りもひどく、水浸しになっている部屋もあったとか。これは『総本部』に限った話ではなく、日本中で増加する空き家問題と共通する事象です……」
山口組としては一刻も早い「特定抗争指定暴力団」の指定解除を望んでいるだろうが、一方の警察は強硬姿勢を崩していない。今年9月18日にも兵庫県公安委員会は六代目山口組と神戸山口組に対する特定抗争指定を来年1月6日まで延長すると発表したばかりだ。
「実は2019年に『総本部』を使用制限した際、警察当局は“(特定抗争指定暴力団に)指定した組織の壊滅まで解除はない”とマスコミの前で宣言しています。
指定した暴力団とは言わずもがな六代目山口組と神戸山口組です。警察と山口組の水面下の交渉がどうなるか、関心が集まっています」(同前)
豪邸はこの先はたして──。