大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
2年連続の世界一に向け、視界は良好だ。大谷翔平(31)が所属するドジャースは10月9日(現地時間、以下同)、本拠地・ドジャースタジアムでフィリーズ相手に勝利。3勝1敗で、地区シリーズ突破を決めた。スポーツ紙記者の話。
「フィリーズとの4試合で大谷本人が1安打しか放てなかったのは今後に向け少し不安が残りますが、チームは絶好調と言えるでしょう。次の地区優勝決定シリーズは、13日から開幕します。
本拠地・ドジャースタジアムでの試合では全試合、妻の真美子さんと愛娘が観戦に来ていました。妻子の応援も大谷の力になっていることでしょう」
フィールドに集中したいであろう大谷だが、自身が広告塔になったハワイの別荘プロジェクトを巡った訴訟トラブルに、新たな展開があった。ポストシーズンが開幕した初日の9月30日、原告側から訴状が新たに提出されたのだ。
まずは訴訟の経緯を振り返ろう。原告はハワイの不動産デベロッパー、ケビン・J・ヘイズ氏とブローカーの松本朋子氏で、2人は不動産投資会社であるキングスバーン・リアリティーキャピタル社と共同でハワイの高級リゾート開発事業を進めていた。その中で大谷とプロモーション契約を結び、別荘地の購入者1号となった。
トラブルが明るみに出たのは今年8月。「大谷の代理人・バレロ氏がキングスバーン社に働きかけ、不当にプロジェクトから外された」として、原告側は不当な権力行使だとして大谷とバレロ氏を提訴したのだ。そしてその頃にはすでに、プロジェクトのウェブサイトから大谷の広告が削除されていた。 在米ジャーナリストが語る。
「提訴を受け大谷とバレロ氏の弁護団は9月14日、『もとの契約にはない部分で大谷の名前や写真が不正に利用されていた』と主張し、訴訟の棄却を求める文書を提出していた。今回、原告2人が提出した訴状は、これに反論する内容のものになります。
原告2人の反論を要約すると、『大谷側が主張する名前や写真の使用は、ウェブサイトを公開する前にバレロ氏や大谷の連絡役にメールで送信しており、同サイトは14か月にわたって公開され続けていた。にもかかわらず、バレロ氏は突如として広告への反発を始め、原告2人をプロジェクトから除外したいがために、不正利用という理由をでっち上げた』という内容になっています」