指示役として逮捕された村上迦楼羅容疑者(本人のSNSより)
昨年8月から年末にかけ、首都圏で多発した“闇バイト強盗事件”。被害額は2000万円以上にのぼり、神奈川県横浜市青葉区に住む75歳の男性が手足、全身に暴行を加えられて死亡する事案もあった。
そんな世間を震撼させた連続強盗事件から1年以上が経過。これまで警視庁と3県警の捜査により約50人の実行役や現金回収役が逮捕されていたが、ついに“首謀者”とみられる男たちが見つかったのだ。
「相次いだ強盗事件のうち、昨年10月に千葉県市川市内で起きた事案の犯行を指示したとして、職業不詳の20代の男らが確保されました。逮捕されたのは福地紘人容疑者(26)や、村上迦楼羅容疑者(むらかみ・かるら、27)などの4名です。
容疑者たちはすでに逮捕されている“実行役”3名と共謀して、50代の女性宅に侵入しケガを負わせたうえ現金などを強奪した疑いがある」(全国紙社会部記者)
逮捕を受け、警視庁の親家和仁刑事部長は5日に会見を開き「被害に遭われた方の怒りに応え、また、多くの国民の皆様の不安感を払拭すべく、1年余にわたり全力で捜査にあたり、首謀者の検挙に至りました」とコメント。また検挙に至るまでの経緯を「一つひとつのピースをパズルのように組み合わせてきた」などと述べた。
ではなぜこのタイミングで、4人の“ホシ”を一度に検挙することができたのか。逮捕のきっかけはこうだ。前出の社会部記者が話す。
