多くの人に囲まれていた10代の村上迦楼羅容疑者(本人のSNSより)
「容疑者らが犯行のやり取りに使っていたのは高秘匿性アプリの『シグナル』。海外の地域の名前など9個のアカウントを使い分けていたとみられている。福地容疑者をはじめとした指示役は、犯行現場にいた実行役に対して、リアルタイムで通話をしながら『腹を蹴れ』『指を折れ』など具体的に指示していたこともあった」
正体を隠し、若者を“捨て駒”のように犯行に使っていた容疑者たち。NEWSポストセブンは逮捕者のうち、村上迦楼羅容疑者のSNSを特定した。TikTokでは「迦楼羅」という名義でアカウントを作成し、自身を“世界の不動産屋さん”と名乗っている。実際、投稿されているのはアパートやマンションの紹介動画で、ファロワーは5万人ほどだ。
また、あるアカウントでは、闇バイトの誘い文句のような“不穏な投稿”をしている。
〈お仕事探してる人連絡ください! 長く続けて儲かる仕事 短期で儲かる仕事 一回で儲かる仕事あります。ブラックではなく全然ホワイトなんで〉
この投稿は8年ほど前のものだ。“儲かる仕事”が何を指しているのかは不明だが、当時から村上容疑者は“グレー”な仕事をしていたのかもしれない──。
合同捜査本部は引き続き、残る17件の強盗事件と容疑者らの関連を調べている。真相解明は始まったばかりだ。
