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1億円出資で「株式51%」を要求されたスタートアップ経営者 ハッキング大会に挑戦!【トリリオンゲーム 第5話】

原作/稲垣理一郎 作画/池上遼一

 ビッグ・テックとも称され、情報技術産業で圧倒的なシェアを持つGAFA(Google、Amazon、Apple、Facebook。またはMicrosoftを入れたGAFAM)は、世界のトップ企業の代表格だ。企業価値指標の1つでもある時価総額は1兆(トリリオン)ドルをゆうに超えている。

 それらの企業に共通するのは、技術やビジネスで突出した才能を持った創業者の功績だ。Google共同創業者のラリー・ペイジは1990年代後半、検索エンジンの発展を考え核心的な理論を研究し、それに基づきエンジン開発を行い、巨大企業へと成長させた。ジェフ・ベソスらがブランド化や長期的なビジョンでのビジネス展開を成功させたのがAmazonだ。

 当然、首脳陣には、アメリカの経済誌『フォーブス』が行う長者番付に名を連ねる人物も多く、羨望の眼差しで見られる。かつて、Appleの技術者・スティーブ・ジョブズはその人柄も世界中から尊敬された。巨大企業と伝説的な創業者は、切っては切れないものなのかもしれない。

 7月よりドラマが放送開始となり話題の漫画『トリリオンゲーム』では、IT技術やハッキング能力に長けたガクと、秀でたコミュニケーション能力やビジネス感覚を持つハルが、大人や“強者”たちの跋扈する世界で、スタートアップでの成功を目指す。

 2人は巨象・ドラゴンバンク社から1億円の提示とともに株式の過半数(51%)を要求されたため、同社主催のハッキング大会「セキュリティ・チャンピオンシップ」に殴り込み。約1000チームの中で、決勝に進める12チームに残るための秘策とは──。