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生後12日の長男殺害41才母 3年の不妊治療で産後うつの疑い

横浜市瀬谷区。生後12日の長男を自宅の浴槽に水没させて殺害したとして容疑者の母親(41)が19日に逮捕された。

この容疑者と夫は、近所でも評判のおしどり夫婦だった。一緒に散歩する姿もよく見かけられたという。

「ふたりとも穏やかな性格でとっても仲の良い夫婦でした。長男は、そんなふたりが結婚以来、3年間も不妊治療に通った末に授かった待望の赤ちゃんでした」(一家の知人)

出産・退院からわずか1週間で起きてしまったこの事件。産後うつの疑いもあるのではないかと産婦人科医の池川クリニック・池川明院長はいう。

「産後1週間は、気持ちを安定させる働きのホルモンであるエストロゲンの値が一気に下がります。およそ4割の人がマタニティーブルーに陥ってしまうといわれています。さらに、それをそのままにしてしまうと、産後うつになってしまうことがあるんです」

周囲に相談できず、自分を責めてしまう真面目な人ほどなりやすいという産後うつ。母乳が出ないことを悩んで陥る人も多く、背景には母乳育児でなければという思い込みがあるのではないかという。

「不妊治療をして出産されたかたで産後うつになる人は多いんです。赤ちゃんは大人になるまで大変な苦労があります。出産はそこまで引き受ける必要があるものなのですが、不妊治療をしているうちに出産がいつしかゴールになってしまうことがあるんです」(前出・池川院長)

※女性セブン2011年2月10日号

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